＞執行妨害について、詳しく教えてください。
抵当権の滌除とは、第三取得者の保護（利益）のために設けられた制度です。そのため第三取得者が親戚関係の者なら、債務者と同視せざるを得ません。
第三取得者が抵当権者に抵当権の滌除を申し出たとしても、抵当権者でその第三取得者を第三取得者と認めず通常の競売申立とします。その場合、第三取得者として異議の申立をし争っても裁判所で「債務者と同視」し退けられる可能性があります。つまり、滌除通知してもそれを無視し増加競売も滌除の成立も認めないないおそれがあります。
＞ 執行妨害と認められるのは、てき除して、すぐに自己破産した場合ですか？
私の云う執行妨害とは抵当権者が第三取得者として扱わない場合を云い、自己破産とは別に考えなければなりません。
＞ てき除して、抵当権者が増価競売せずに、てき除が成立し、てき除金の支払いや抵当権の抹消も済んでいる場合も、その後すぐに自己破産なら執行妨害になりますか？あるいは、てき除して、抵当権者が増価競売せずに、てき除が成立し、てき除金の受取を拒まれ、供託が済んでいる場合はどうなりますか？
仮に滌除が成立し、その後、債務者で破産宣告しようとすまいと、滌除成立後なら滌除には何ら影響がないので心配はないでしよう。