Re: 賃貸契約について

投稿者:窪田徹郎
投稿日:2002年11月19日 17時34分00秒
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ゆう氏の投稿「 賃貸契約について」に対するフォロー記事です

(内容)

> 約1ヶ月ほど前に気に入った物件が見つかったので、早速申し込み審査をして頂き、OKが出たので
> 保証金・家賃の1ヶ月分・仲介手数料など合わせて100万円ほどを先に支払いました。
> 後日契約書を受け取り署名捺印した上で、かぎ渡しの日までに提出して下さいとのことだったのですが・・・・
> 引越し直前になって、突然家主側からお金に困って売りたいとのことで入居を断られました。
> しかも契約書に署名捺印していないので、契約は成立していないと主張しているそうです。
> 入居予定だった物件は分譲貸しでオーナーは個人だったので、間に仲介業者が入り
> 双方の契約を進めてきましたが、預かった契約書を見ると確かに賃貸人の名前と住所は未記入で
> 賃借人・連帯保証人・仲介人・宅地建物取引主任者の署名捺印と双方の契約書の割り印までが完了しています。
> そして最後にこちらの契約書と預かり金を持って、オーナーに記入していただく事になっていたそうですが
> 最後の最後になってオーナー側が契約を拒否したにもかかわらず、署名捺印していないことを理由に
> 契約の有無すら認めてくれません・・・・。
> こちらは入居できることを前提に金銭の支払い・諸々の手続きを行い、あとは引越しするだけだったのに
> こんな事がまかりとおるのでしょうか?
> 契約の不履行にはならないのか思うのですが、法律的にはどうなっているのでしょうか?
> 入居できなくなるかもしれないと聞かされたのが、引越しの4日前、正式に決定しましたと聞かされたのは引越しの2日前の話です。


結論的には、契約は成立しており、不履行は家主ですから損害賠償も含めて請求できると思われます。
まず、家主が仲介業者に「この建物を貸したいので仲介をお願いします。」と云い、仲介業者が「はい、かしこまりました」と云った時点で家主と仲介業者との間で委任契約が成立しています。そうしますと、その時点から委任契約が終了するまでの間は、仲介業者のしたことは全て家主がしたことと同じですから、ゆうさんと仲介業者との間で、「貸します」「借ります」の約束はゆうさんと家主の間と同じなのです。
家主の委任契約の解除(都合で貸せなくなった)は、ゆうさんとの契約後ですから、正当な賃貸借契約と思われます。



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