＞ 現在任意売却物件の購入を考えております。（まったくの素人です）
＞ 仲介業者の広告を見て、コンタクトをとりましたら、任意売却物件とわかりました。
＞ 破産物件らしく、4つほど抵当権が付いております。
＞ 不動産業者から「手付けは1割」と言われたので、その通りに買受依頼書に記入したのですが、調べてみると、どうも手付金は打たないのが通例であるようです。
＞ 1 法律的には手付金の0円への変更は可能でしょうか。（業者は難色を示しています）
＞ 2 物件に、境界線を示す杭が打たれていないのですが、取引上なにか注意する点はないでしょうか？
＞ 3 抵当権の3位の方が連鎖倒産で夜逃げ状態らしく、任意売却がさきに進みません。このような場合でも最終的に取引は可能でしょうか？（あまりに時間がかかるので不安になっております）
＞ 4 時間がかかりそうな場合、買受依頼書の取り消しは可能でしょうか？。（業者が言葉を濁すのではっきりしません）
＞ どうぞアドバイスをお願いいたします
まず、その不動産業者は「仲介」と云うわけですから、売主が誰かしっかり調べる必要があります。売主に対して「売って下さい」と云うわけですから。
そして、抵当権が複数あるようですから事前に又は残金決済時と同時に抹消できるかどうか確認すべきです。所有者（売主）が破産宣告しているなら登記簿上に破産したことの登記があるはずです。その登記があれば破産管財人（普通は弁護士）が管理をしていますので、その弁護士に聞けば教えてくれますし、あとは、あさこさん側の司法書士（登記時には依頼しますので）と弁護士が手続きを進めてくれます。
手付金ですが、これは「買います」と云う意思表示の保証のためにします。ですから、手付金が多いと云うことは「ほんとに買います」と云うことになり、少なければ「気がかわるかもしれない」と云う結果のあらわれです。従って、０円とは、売主側としては、買主とは考えないと思います。
次の境界線ですが、これは売り主と立ち会ってしっかりと確認して下さい。あとあと隣地との争いを防ぐ意味で必ずして下さい。
３番目の抵当権者が行方不明と云うことですが、これは抵当権を抹消することは非常に難しくなります。まず、取引不可能と云って差し支えないと思います。
（抵当権の滌除と云って、法律的な手続きもないではないですが時間とお金がかかります。）
４番目の取消は当然できます。「抵当権の抹消が困難と思えるので買受の申し込みは撤回します」と云えば問題はないと思います。